京都御所南 Gallery ICHIHARU アートお喋り空間

教養は一流の人脈をつくる。京都のアーティストが超一流の人生から学んだ、実学の教養空間。

優れたアーティストになるために自信はいらない。

こんにちは。
毬紗です。


セッションで多いのは、

「一流のアーティストになる自信がありません」

という訴えです。

自信は、いりません。

他者承認を求めている人は、自信のあるなしに、こだわります。

何かをする時に、

「それをやった方がいいよ」

と、人に認めてもらいたいのです。

それが自信になります。

他者承認に関係なく、心の底から好きなことをしている人は、

「いい作品を作るためには、自信って関係ないですよね」

といいます。

好きでやっていることを、誰かに認めてもらう必要はありません。


実際に、優れたアーティストになるために、「自信」は関係ないのです。

自信が欲しい状態は、ある意味では、病んでいます。

「自分がしたいことを認めてほしい病」

「自分の生き方を肯定してほしい病」

これらにかかっているときは、

「やっていることに無駄なく、うまくやりたい」

と欲張る気持ちが強いときです。

失敗したくないのです。

今の自分ではダメだけれど、自信さえあれば、うまくいく気がしています。

今の自分でトライして、もしも失敗した時に、かっこ悪いし、周りから「ほら、そんなのだから君はダメなんだよ」と責められそうなので、「自信という保険」がほしいのです。


現代アートも、伝統工芸化しているアートも、評価されるロジックは同じです。

「その世界の文脈を理解し、極度に同調するか、極度に異質になるか、調和を抜け出す人が評価を受ける」

現代アートで評価されたいのならば、まずは、現代アートとは何か、美術史や美学を学んで文脈を理解し、その中で自分の作品がどのポジションなのかを知る必要があります。

文脈を知らずに、闇雲に奇抜な作品を作って、

「面白そうだと思います」

「私独自の作品です」

と日記的なアプローチをしても、一般的な人気は出るかもしれませんが、評価されません。
人気がある状態と、アートのして評価されている状態は、区別しています。

文脈を知り、そこに何を訴えたいのか、戦略を作りましょう。


評価される戦略を作るために必要なのは、分析力です。

「既存のアートの、どこに疑問を投げかけるのか」

「既存のアートの、どこを揶揄するのか」

「疑問を投げるために、何を際立たせるのか」

意図が明確でないと、鋭いテーマになりません。


一流のアーティストになるには、文脈を読める知能が必要です。

分析力も、必要です。

それらは、美術史や美学の本を読み、一定期間集中して勉強をすれば身につくものです。

分析力は、批評文を読んでいけば、評価する側のロジックが分かってきます。

両方ともに読書をしていけば解決できることです。

それをしないで、「自信がない」と悩んでいるのは、試験前に勉強しない学生が「赤点を取らない自信がない」と悩んでいるのと同じではないですか。

やるべきことをやれば、あとは結果を待つだけになります。