京都御所南 Gallery ICHIHARU アートお喋り空間

教養は一流の人脈をつくる。京都のアーティストが超一流の人生から学んだ、実学の教養空間。

若ければ若い方がいいというのは、仕方がない。

こんにちは。
毬紗です。


メールのお返事です。

「35歳以上のアーティスト志望は、ダメなんですか」

はい、難しいです。

まず35歳までに、芸大を出ても社会的な評価を受けていないところで、芸術家として成功するのは、かなり厳しいです。

芸大、美大を出ていない場合、若く見える美男美女なら、まだハードルが下がると思いますが、アート市場に入ることは難しいです。

なれるのは「自称・作家」の領域です。


日本画の世界でも、団体展所属作家と無所属作家との住み分けのようなものがありますし、来る仕事も違います。

関西と関東でも、違います。

団体展の中でも、派閥があります。

「塾」の枠や「芸能人」の枠など、表からは見えないですが、いろいろな「約束事」があるのです。


そこに入らないで、まったくフリーの状態でデビューしたとします。

貸しギャラリーや、声をかけてもらえるギャラリーで展覧会をして、SNSなどで個人的に販売をします。

日本で、まだ駆け出しのアーティストの作品を買う人の多くが、

「ファンになった作家さんを、応援する」

という気持ちを持っています。

純粋なコレクター気質を持った人とは、また少し違うのです。

作品性よりも、「どういう人が作っているのか」に価値のウェイトを置きます。

異性の場合だと、疑似恋愛の感情も、過分に入ります。

若く見えて、美男美女だと有利です。


往年のアイドルをみていると、ファン心理が見えてきますよ。

熱狂的なファンは、若く美しい時期を知っているので、劣化したと言われようが、面影がなくなろうが、応援できるのです。

魔法がかかっているので、ファンでなかった人が、劣化した姿を見るのとでは、見え方が違うのです。

「私たちが支えている」という自負もあります。

どんなに素晴らしい曲を残していても、アイドルも中年以降になると、新しくファンになっていく人は少ないのが現状です。

アートの世界でも、スタートは、早ければ早い方がいいです。


私も正直なところ、若い作家さんが好きです。

おじいちゃん先生にも、人間的な魅力を感じますが、本音を言えば、

「年齢がいった人には、時々人生の知恵を教えてもらい、一緒に仕事をしたり、プライベートな時間を過ごすのは若い人がいい」

と感じています。

年齢がいったら、「私をかまって」と応援されることを期待するのではなく、若い人を応援する側にまわる方が、幸せな時間を過ごせるように思います。