京都御所南 Gallery ICHIHARU アートお喋り空間

教養は一流の人脈をつくる。京都のアーティストが超一流の人生から学んだ、実学の教養空間。

須賀敦子を読む人生

こんにちは。
毬紗です。


そろそろ、視力も安定してきて、本が読めそうです。

さて、何から読みましょうか。


大事な時に手にしていたい本は、須賀敦子です。

須賀敦子を読む人生は、豊穣な葡萄園にワイナリーを構えた、女主人になったよう。

美しい貝殻が打ち上げられる浜辺に別荘を持つ、預言者になったよう。


須賀敦子との出会いは、私の、日本の女性文学観を変えました。

クリスチャンである彼女の、敬虔な精神から紡ぎ出される言葉は、信仰の熱に酔っておらず、気品と知性に満ちています。

まず読むのなら、『ユルスナールの靴』でしょうか。

冒頭の一文は、「春はあけぼの」のように、覚えてしまいました。

きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ。

ユルスナールは20世紀のフランスを代表する文学者です。

『東方奇譚』は、あまりにも美しい絵画のようで、幾度手にしても背筋が伸びます。

薄い翡翠の窓から透けた光で読みたい本です。


絵本『こうちゃん』も、お勧めです。

慈愛に満ちた、静かな修道院のような絵本です。