京都御所南 Gallery ICHIHARU アートお喋り空間

教養は一流の人脈をつくる。京都のアーティストが超一流の人生から学んだ、実学の教養空間。

安定した成功者になるには、仕事一筋になろう。

こんにちは。
毬紗です。


ある大企業の社長さんと、

「歴史に残る人の特徴って、なんでしょうか」

との話題になりました。

「一生、仕事一筋」

明快な答えが返ってきました。


世界的な投資家・ウォーレン・バフェトの伝記を読んでも、やはり仕事一筋。

私が経済の師匠とする、安田善次郎も、謡や茶道はお付き合い程度の嗜み方です。


私も最近は、

「これしかないと、1つに的を絞った人が、偉業を成し遂げるのではないか」

と考えるようになりました。


日本画家では東山魁夷も芸術一筋です。

旅に出るのは、写生のため。

古典の研究も、絵画制作に役立てるため。

唐招提寺の御影堂障壁画は、いつか国宝になるでしょう。


私は高校生の時に、音楽とバレエを、習っていました。

ですが、美術学校の先生から、

「一流の表現者になりたければ、自分の専門のほかに、表現する趣味を持っていてはいけない。エネルギーが分散する」

と注意されて、やめました。

自分でも、

日本画では学べないこともあるし、勉強になるけれど、365日、自分の専門に打ち込んでいる人には負けてしまう」

と感じていました。

それ以来、絵画以外の芸術は、制作に生かすために学術的なことは学びますが、それ以上はのめり込みません。

芸術の表現が絵画に集中するために、マイ・ルールにしています。


日本画の場合は、どれほど教養があっても、自分の専門の仕事が手薄な人は消えていきます。

技術力のない人の画面は、汚く見えます。

日本の絵画マーケットは、網膜を喜ばせる作品が、まだ有利なのです。

テーマやコンセプトが面白くても、やはり画面をきれいに仕上げる人が、売れていきます。

若い間は、専門性のレベルの高さを競う競争に勝つことに、集中しましょう。
絵画に限って言えば、若い頃にある程度活躍をしなければ、アート市場には乗ることはできません。

登竜門的なコンクール、公募展で入選、入賞することに集中できる人が、中年以降も残っています。

出品用の大作は、数をこなさなければ、ペース配分、大作に効果的な配色方法など、分からないこともあります。

「かける時間」が勝負です。


一筋になると、「将来、つまらない人になるのではないか」「人間の幅が狭くなるのではないか」と心配する人がいますが、そんなことはありませんよ。

そんなふうに将来の心配をして、今やらなければいけないことが手薄になった結果、同世代との競争に敗れて出世できない人が結構います。
日本画の場合は、

「表現の幅を広げるために、映画をたくさん見ます」

「時間があれば、小説を読んでいます」

これらは、必要ありません。

その時間を技術力アップの制作にあててください。

時間があれば、描いてください。

話していて、中身は面白い人でも、絵を見て、

「でも絵は下手だなあ」

とガッカリする作家さんは多いのです。

そういう人に、仕事はきません。

技術に自信があるのなら、語学力を磨きましょう。

英語ができて、当たり前です。

あなたを評価する人は、あなたの内面の充実よりも、あなたの「人に伝える技術」を見ています。


1つのことに精通する人の魅力は、多くのことを知る人に、劣ることはありません。

それぞれに、良さがあります。

それぞれに、魅力があります。

自分の活躍したい世界が、どんな能力を求めていて、そのために何をすればいいのか、見抜く力を育てましょう。



娘もサイエンス一筋です。趣味は漫画を読むこと、特技は勉強でした。アートの知識は、私からの耳学問でしたので、自分から本を読んだりすることはありません。現在は素敵な恋人と、幸せな研究生活を満喫しています。