京都御所南 Gallery ICHIHARU アートお喋り空間

教養は一流の人脈をつくる。京都のアーティストが超一流の人生から学んだ、実学の教養空間。

創造の世界へ降りていくお供はダンテの『神曲』。

こんにちは。
毬紗です。


昨日から、創造の世界へ入っていました。

深い場所に、降りている感じです。

創造の世界へ入ると、多くの音が重なる、クラシック音楽が聴けなくなります。

能の「羽衣」や「高砂」を、ヘビロテしていました。

謡(うたい)は、普段から楽しんでいますが、制作前になると、聴きながらトランス状態になります。


創造の世界は、深く、静かです。

居心地がいいのですが、居続けては、現実の世界に対応できなくなります。

まさに竜宮城です。

京都の浦島太郎は、丹後国風土記の「浦島伝説」を伝える「逸書(現在では伝わって居ない文書)」です。

この物語では五色の亀が女性に変身します。

海から女性があらわれるのは、サンドロ・ボッティチェッリヴィーナスの誕生と同じですね。

美の女神〈ミューズ〉があらわれる、創造の秘密を描いた物語にも思えます。

海は、心理学では創造性を象徴します。


さて、創造の世界から、現実の世界へ迷いなく戻ってこられるように、降りていくお供の「亀」を決めました。

今回は、ダンテ『神曲 LA DIVIA COMMEDIAです。

確かな名作を「亀」に見立てます。

プロト・ルネサンスフィレンツェに生まれたダンテ・アリギエーリ(1265 - 1321)長篇叙事詩神曲は、古典文学において、世界最高傑作といわれています。

ちなみに、イタリア語の原題『LA DIVINA COMMEDIA(神のコメディ。神聖喜劇)』は、中世からルネサンス時代の文化に「笑い」の要素が多く含まれていることに、由来するのでしょう。

芸術のお供が「亀」というのも、笑えます。


神曲』は、映画から芸術、文学まで、古今東西の作家が影響を受けて作品に引用していますね。

芸術を楽しむには、必読書です。