京都御所南 Gallery ICHIHARU アートお喋り空間

教養は一流の人脈をつくる。京都のアーティストが超一流の人生から学んだ、実学の教養空間。

30分あれば、常設展/「百萬遍知恩院の名宝」で顔輝に出会う。

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重要文化財 顔輝(がんき。中国・元時代の画家)筆 《蝦蟇鉄拐図(がまてつかいず)》

こんにちは。
毬紗です。

1時間半ほど時間ができると、美術館や博物館の常設展示を見に行きます。

往復1時間。

鑑賞30分です。

10代の頃からの習慣です。

目的は、目の訓練です。

まずは、作品の特徴を覚えるため。

パッと見ただけで、誰の、どんな時期の作品かを同定(どうてい。ある作家の作品であると判定する)するためです。

何度も同じ作品を見ることになっても、その度に、発見することが違います。


あるいは、初めての名作に出会うことも。

京都国立博物館「百萬遍知恩院の名宝」展では、顔輝がありました。

「こんなご近所さんに、あったとは」です。

百萬遍知恩院は、学生時代を過ごした場所から、徒歩5分。

浄土宗七大本山の1つ、宗祖の法然上人(1133〜1212)が開祖です。

場所は、京都大学の時計台から、徒歩で5分ほど。

アカデミックな雰囲気あふれる中にあり、京大生の通り抜けから、古本市まで、人々の生活の中で親しまれるお寺です。

そこに名宝がありました。

顔輝(がんき)は、中国の元時代「院体」と呼ばれる、写実的な宮廷絵画を得意としました。

花鳥などを、伝統的な技法を用いて、精密に描きます。

近くで見ると、めちゃくちゃ細かく描いています。

なかでも顔輝は、道釈人物(どうしゃくじんぶつ。仏教、道教に関係する人物)や鬼神を得意としており、リアルな描写は「その画は八面生動(あらゆる方向に生き生きと動き出す)する」と評価されていました。


いや〜すごい絵でした。

ぷらっと自転車で寄ったのに。

京都すごい。


国立博物館の、年間パスポートは、特別展示関連以外の常設展時は、無料で入館できます。
https://www.kyohaku.go.jp/jp/members/