京都御所南 Gallery ICHIHARU アートお喋り空間

教養は一流の人脈をつくる。京都のアーティストが超一流の人生から学んだ、実学の教養空間。

仕方なく、描いている。

こんにちは。
毬紗です。


画家のなかで、

「画家になりたくて、夢を叶えました」

という人は、少数派です。

「仕方なく描いている」

という人が多いのです。

「絵を描くことでしか、精神のバランスを保てない」

東山魁夷も、そうです。

少年期は、神経症で、両親の難しい関係を見ていた新吉(東山魁夷の本名)は、苦しみから逃れるように、絵の世界に没頭します。

青年期は、肉親が次々と亡くなり、落選続き。

寂寥のなかで描き続けた絵は、深淵なる緑青の世界を生み出しました。


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東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画

生誕110年 東山魁夷展 | 京都国立近代美術館

愛するアトリエ。

こんにちは。
毬紗です。


画家の画集に、アトリエの写真が掲載されていたら、凝視します。

どんな筆を、何本使っているのか。

どんな絵皿の使い方をしているのか。

虫眼鏡を使って、筆に貼ってあるラベルも見ます。

アトリエには、画家の内面が、そのまま写し出されています。


娘が日本にいたころ、台所に面したリビングを、アトリエにしていました。

料理を作りながら、絵を描くためです。

アトリエには、娘が宿題をする机がありました。

漫画もありました。

学校から帰った娘は、絵の横で勉強し、漫画を読んでいました。

夫も画家だったので、背中合わせに、絵を描いていました。


愛するものすべてが、アトリエにありました。

難解な本は、著者の声に耳を傾ける。

こんにちは。
毬紗です。


知識を増やすことだけに気をとられていると、著者の声が聞こえなくなります。

難しすぎると敬遠したり、読み違えが増えるのは、そんなとき。

じっくり話を聞くつもりで、脳のなか聞こえる声に耳を傾け続けていると、難解な本も、いつの間にか読めています。


難解にしてしまっているのは、私のせいかも。

ごめんね、ヴィトゲンシュタインさん。


ただいま、第1講目。